家族信託について調べています。手続きにはどれくらいの期間かかるのでしょうか?
また、後見制度との違いは何ですか?後見制度よりも家族信託の方がいいのでしょうか。
家族信託は、親子など家族間で財産移転をして管理してもらう仕組みです。
公正証書による契約で行います。
①財産が決まり、②登場人物(委託者(管理を任せる人)、受託者(管理を任される人))が決まり、③信託終了時の財産の相続先が決まれば1か月もあれば完了することが多いです。もちろん財産が多かったり、登場人物が多かったりすれば、何か月もかかるこどはありえます。
後見との違いは、ずばり家庭裁判所が仕組に関係するかどうか。
成年後見は、家庭裁判所の裁判官が後見人を決めます。そして後見人は被後見人の生活・医療・介護の手配とその支払いのための財産管理をメインで行うことになります。
他方で信託は親子間等でスタートさせることができます。しかし生活・医療・介護の手配をすることはできません。ただその費用を支払うことが可能なだけです。
後見は家庭裁判所の手続きですので入口では司法書士費用がかかり、途中で月3万円程度の後見人報酬が発生します。信託は親子間の手続きですの入口では公正証書費用・司法書士報酬、途中はなし、終了時もとくに発生しないことが通常です。
家族の状況によって最適な制度は決まってきますので、信頼できる法律専門家に相談されるとよいでしょう。
回答No.1 2022.02.23 11:09