父親が都内の山手線沿線に不動産を保有しています。ただ、あまり良い形をしていない細長い狭い土地にマンションが建っており建物自体も既に築50年以上です。使い勝手が悪く、固定資産税もかなり高いので、子どもは私を含めて3人ですが誰も相続したくありません。こういう場合に今から何かしておけることはあるでしょうか。
相続 > 不動産活用 Y.A / 2022.03.02この不動産に対し、親はどのような想いをもっていますか?
・先祖より承継した財産だから簡単に手放したくない
・妻と苦労して建築した物件だから簡単に手放したくない
などの、ルーツをきちんと確認してあげることが大事です。
一方で、次世代の3名様が抱く、この不動産に対する感情も、親に伝えましょう。
その際、この不動産の特徴を、数字で表現できると良いと思います。
・現在のキャッシュフロー
・入居率が落ちたときのキャッシュフロー
・大規模改修計画と、今後の収支の変動
これらを見ながら、不動産の出口戦略を考えます。
①一族で所有し続け、しかるべきときに建て替える
②限界まで所有し、建物解体のうえ、更地で売却する
③入居率がよい今のうちに売却する
①は、建て替えに付随するローンの問題
②は、建物解体費用やテナント退去にかかる立退料等の問題
がありますので、不動産稼業を営んでいるオーナー家族として、どのような経営がいいのか、という議論をすることができればよいと思います。
回答No.1 2022.03.27 18:29
お子様がどなたも、その不動産の相続を希望されない、との
ことですので、お父様が生前のうちに売却をされる、
ということを前提にお話いたします。
不動産は、所有者であるお父様の売却の意思表示がないと
売却できません。
お父様も売却に賛同されて、今すぐ売却するのであれば対策は
不要ですが、
売却の時期を模索しているうちにお父様の判断能力が
低下してしまうと、
生前に売却できなくなってしまいます。
そのリスクを避けるためには、
お父様がお元気なうちに、お子様と民事信託の契約をして、
お子様に「不動産を売却できる権限」を任せておく必要があります。
また、民事信託を行えば、売却だけではなく、売却までの間の
不動産管理もお子様が担えます。
築50年以上、とのことですから、
もし、マンションの一部が倒壊し通行人に怪我を負わせることになれば、
損害賠償を請求される可能性があります。
売却が先になる場合には、適切な時期に修繕等の対応を検討する必要も
あるでしょう。
また、マンションの賃料収入の管理も必要です。
売却予定なので大規模修繕は行わないとしても、
売却までの間、少しでも高い賃料で賃貸するために
多少のリフォームも必要かもしれません。
民事信託を行えば、これらの経営判断をお子様のほうで適切に行えるので、
売却までの期間も有効活用できるでしょう。
なお、万が一、生前に売却ができなかった場合に備えて、
遺言も作成いただいておけば、さらに安心です。
(相続後に売却してお金でわける、と決めておいていただければ、
相続後の手続きがスムーズに行えます。)
回答No.2 2022.03.04 12:42