相続税対策で質問です。
現在私は69歳で妻と同居しています。独立している子どもが2名います。
両親が20年前に他界して相続した土地に事業用マンションがあります。
マンションは築32年で今は満室ですが、徐々に管理が大変になってきたのでそろそろ売却を考えています。
先日数社に査定してもらったところ平均で2億4千万円でした。
売却後は税金の負担はもちろん、健康保険料、住民税の負担がかなり上がるという話や、売却後1年以内に別の不動産を購入した場合は税金が免除という話を聞きました。
別の不動産(マンションなど)を購入して子供に相続させてはどうかという提案が不動産業者さんからありましたが、自分では判断が難しく、それが良い方法なのか教えていただきたいです。
その他に資産を減らさずに相続できる良い方法はないでしょうか?
六本木さんがお悩みの、不動産を売却するとか、譲渡税がかかるからないとか、健康保険料や住民税が上がるとか、組み換えをするとか、資産を減らさない・・・というのは誰に何を継ぐかを決めた後で、デメリットとして考慮するポイントです。
子どもたちにとって、今の財産状況は重荷であるとか、分けづらいので紛争や管理不能になるということであれば、分けやすい財産にしたほうがよいでしょう。
そうであれば今保有する不動産を売却して、納税して、いろいろ経費があがってもそれを実行し、相続時に金銭を手に残すほうがいいでしょう。
さらに金銭ではなくて分けやすい不動産(分譲マンション)のほうがよりデメリットが少ないという検証ができれば、そういう資産の組み換えも当然の理屈としてOKでしょう。
マンションも管理の手間や、値下がりのリスクがあるでしょうが、それがどの程度まで「子ども」が主観的に許容できるかを聞いてみることが大事だと思います。
あー、親が余計なことしてくれたなーなどと思われないように、お話をしてプランを作るようにしてみましょう。
子どもさんらがやる気があるのであれば、売却後の手取り金銭の一部をそれぞれ、家族信託で管理処分を任せることも検討の余地があります。
その元手をもとに、自分で不動産等を購入し、管理・運用し、ご両親のご存命のうちは収益はお父様のものですが、相続開始時には丸ごと子どものものになります。
自分のものになるものを自分の責任で購入、管理運用する。
資産承継計画として、子どもへ当事者意識を持たせて、ご自身は悠々自適を手に入れる。
ある意味理想の隠居生活かもしれません。
家族での資産承継計画のご相談を始める良いタイミングだと思います。
回答No.1 2022.05.01 19:40