生命保険信託というものを勧められました。家族信託も検討中なのですが、違いがよく分からないため、それぞれのメリットデメリットが知りたいです。
相続 > 家族信託 toru / 2022.04.25生命保険信託は、保険金請求権を信託財産とし、委託者を被保険者とする生命保険(死亡保障)の保険金を、委託者死亡時に保険会社が受託者(信託銀行や信託会社)に送金することで、信託金銭として利用できるようになる仕組みです。
受託者は受益者に対し、受益者の生活等に必要な金銭を、定期給付や臨時給付の形で送金します。
①委託者の死亡後に信託がスタートする
②受益者自身に多額の金銭管理が難しく、定期給付や臨時給付の仕組みが奏功する
このような特徴に馴染むシーンでの活用が考えられます。
典型例としては、
A)ハンディキャップのある子どもに多額の金銭を遺したいが、その金銭管理の仕組みとして、信託銀行や信託会社による給付を活用したい
B)保険金受取人がまだ年若で、一度に多額の金銭を手にし、計画性なく費消するのを防ぎたい
このようなシーンでの活用が考えられます。
特にA)のシーンにおいては、生命保険信託のみで解決できることは少ないので、任意後見、家族信託、遺言などを組み合わせた複合的な備えが必要です。
専門家と相談しながら、ご家族にとって良い備えを形作るといいでしょう。
回答No.1 2022.05.03 09:40
行先も所要時間も決まっている旅であれば電車は快適でおすすめです。
他方でそれらが決まってないあるいは今は決められないケースもあります。
そんなときは自動車を利用することが便利で安心ですよね。
生命保険信託はすぐれた金融商品だと思います。
機能としては、自分の死亡後、金銭を、一定額で、渡したい人に、確実に渡すことです。
この生命保険信託のメリットは、①生命保険金という法律上は遺産ではない財産を継承の対象とできること(これは基本的に遺留分計算の対象にならない)でしょう。
②あと、法律的には単純明快な方法ですから信託設定時の費用が安いということでしょうか(ただ、実際に死亡後、生命保険金を受領するときは報酬がいろいろかかる点は注意が必要です)。
他方で家族信託のメリットは何かといえば、
①保険金と同じような管理や継承が簡単な金銭を扱うだけではなく財産であれば何でも信託の対象となる点です。
②また一般的には死亡後に継承させるというよりも死亡前にも家族に財産を管理をさせることをも目的としますし、その機能がとても重宝されています。
ご家族の人間関係、財産・収支状況、将来の願いの実現に向けて、問題を解決する道具が家族信託です。
生命保険信託でよいのか、家族信託が必要・有益なのか。
ご自身の家族が、どこへ、どれくらいの時間でいきたいのか。
相続・信託の専門家に相談の上、最適な道具を選択していただければと思います。
回答No.2 2022.04.30 19:35